「二交代制ってきついし、やめとけってよく聞くけど、実際どうなんだろう?」
そんなふうに疑問を抱えていませんか?
私もかつて、ネットで「二交代制はやめとけ」と書かれた記事や口コミばかり目にして、不安で仕方ありませんでした。
当時の私は30代前半で妻と子どもが2人。
ちょうど一軒家の購入を考えていた時期。
安定した収入は欲しいけど、体や家族との時間も大切にしたい。
そんなジレンマを抱えていました。
でも、実際に二交代制で働いてみて分かったことがあります。
確かに「キツさ」はありますが、うまく付き合えば、むしろメリットも大きい働き方なんです。
この記事では、「二交代制はやめとけ」と言われがちな理由を押さえつつ、私が実際に7年以上続けて感じたリアルな3つのメリットをご紹介します。
「これなら自分にもできるかも」と思えるヒントが、きっと見つかるはずです。

これまで9回の転職を経験し、そのうち5社は工場勤務。現場で培ったリアルな知識と経験をもとに、工場で収入を上げるノウハウや転職のコツを発信しています。
「二交代制はやめとけ」と言われる理由をあえて整理してみた
ネットや転職系の口コミでよく見かけるのが「二交代制はやめとけ」というネガティブな言葉。
でも、それって本当にすべて正しいのでしょうか?
実際に働いている私の経験から言えば、確かに大変な面もある。
けれど、誤解されていることも多いと感じています。
ここでは、あえて世間で言われている「やめとけ」の理由を整理して、その背景と実態をお伝えします。
あなた自身が「自分に合っている働き方かどうか」を判断する材料にしてもらえたらと思います。
生活リズムが崩れる
二交代制でもっとも多く語られるデメリットがこれです。
日勤・夜勤が交互にやってくることで、体内時計が乱れやすいという点。
【生活リズムが崩れる主な原因】
原因 | 内容 |
夜勤による体内時計のズレ | 寝る時間・起きる時間が毎週変わるため、睡眠の質が下がりがち |
日勤⇔夜勤の切り替えが早すぎる | 体が慣れた頃にまた交代、というサイクルが繰り返される |
休日の過ごし方に迷う | どの週の何曜日に何の予定を入れるべきか分からなくなることも |
正直、夜勤から日勤へのリズムに戻すのは、最初のうちはとても大変でした。
家庭やプライベートが犠牲になる
二交代制だと、夜勤中や夜勤明けに家族との時間が合わないこともあります。
特に子どもがいる家庭では、家族イベントに参加できなかったり、会話の時間が減ってしまうことも……。
- 保育園や学校行事の時間と夜勤のスケジュールが重なる
- 土日休みの家族と平日休みの自分の予定が合わない
- 寝ている時間に子どもが遊びたがる(睡眠不足に拍車が)
でも実際は、「日中に自由な時間がある分、工夫次第で逆に家族との接点が増やせる」というケースも多いです。
私も最初はすれ違いに悩みましたが、平日日中の時間を使って子どもと公園に行ったり、役所・病院の手続きを済ませたりできることに価値を感じるようになりました。
体力的に長く続けられない
年齢を重ねるにつれて心配になるのが「体力面」です。
夜勤が続くと疲労が抜けにくく、将来的に続けられるか不安という声は少なくありません。
特に初めて夜勤を経験する人は、「こんな生活、ずっと続けられるのか……」と不安になるのも当然です。
- 夜勤2日目あたりから疲れが蓄積する
- 昼夜逆転に体が慣れるのに時間がかかる
- 食事・睡眠リズムが乱れて体調を崩しやすい
ただ、ここも実は「慣れと生活リズムの確立」でかなり改善されます。
私自身、最初の1〜2ヶ月は正直キツかったですが、規則正しい生活パターンを自分なりに確立したことで今では無理なく働けています。
また、40代以降でも二交代制を継続している人は多く、「年齢=無理」というわけではありません。
【体験談】私が今も二交代制を続けている3つの理由

たしかに、二交代制は楽な働き方ではありません。
でも私は、30代で家庭を持ちながらも「まだまだ続けたい」と感じています。
ここでは、そんな私が今も二交代制を続けているリアルな理由を3つ紹介します。
これから二交代制の働き方を選ぼうとしている方の参考になれば嬉しいです。
平日の日中に時間が自由に使える
一番大きなメリットが「人が動いていない時間に動ける自由さ」です。
これ、家庭持ちのパパには本当にありがたい。
- 役所・病院・銀行などの手続きがスムーズ
- 子どもの急な発熱や用事にも柔軟に対応できる
- スーパーや公園が空いていて、ストレスフリー
子どもの予防接種や、急な保育園からの呼び出しに対応できたときは、「二交代制でよかったかも」と感じる瞬間でした。
夜勤手当で月収が大きく変わる
夜勤があることで、基本給+αの収入が安定的に見込めるのも魅力の一つ。
正直、日勤だけよりも手取りで3〜5万円アップすることもあります。
【収入の違い(例)】
勤務形態 | 月収(手取り) | 備考 |
日勤のみ | 約23万円 | 残業少なめ |
二交代制 | 約28万円〜33万円 | 夜勤5〜10回含む |
家庭を持っていると、月数万円の差はかなり大きいですよね。
実際、「あと3万あったら生活が楽になるのに」と思っていた自分にとって、これはありがたすぎる恩恵でした。
人間関係がラクな職場が多い
これは意外と見逃されがちですが、工場の二交代制って人間関係のストレスが少ないんですよ。
- 作業が個人プレー中心
- 会話は必要最低限(無言でも気まずくない)
- 上司との接触時間が少ない
私の職場もそうですが、余計な上下関係や根回しが不要で、とにかく「作業に集中できる」のがとても楽です。

これまでに人間関係のすとれるで退職することが多かったので、深夜帯の勤務は気が楽でストレスフリーです。
「一人の時間が好き」
「空気を読みすぎて疲れる」
という人には、かなり相性の良い働き方です。
二交代制を選ぶか迷ったら考えてほしい3つの視点
ここまで読んで、「実は悪くないかも……でもまだ不安がある」という方も多いと思います。
ここでは、二交代制を選ぶ前にぜひ考えてほしい3つのポイントをお伝えします。
自分の体力と生活リズムに合っているか?
正直、二交代制が全員に向いているとは言いません。
特に、睡眠が浅くなりやすい人や、生活の乱れで体調を崩しやすい人にはキツいかもしれません。
まずは短期間の体験や派遣からスタートして、自分に合うか確かめてみるのがおすすめです。
家族の理解・協力が得られそうか?
家族、特に配偶者の理解と協力は欠かせません!
夜勤明けで寝ている時間に、子どもが騒いでも責められない。
夫婦でよく話し合って、「どう協力できるか?」を明確にしてからスタートするのが良いでしょう。
目的に合った収入・働き方か?
- 貯金を増やしたい
- 車や家を買いたい
- 子どもの教育資金を用意したい
こうした目的が明確にあるなら、二交代制の「稼げる」仕組みは有利に働きます。
反対に、「ゆったり働きたい」「趣味の時間を重視したい」などの目的なら、向いていないかもしれません。
まとめ:二交代制は一部の人にはやめとけ
「二交代制はやめとけ」と言われがちな理由には、たしかに一理あります。
生活リズムが崩れる、健康への影響がある、家族とすれ違う、そういった声は現実に存在します。
でも実際に働いてみると、「向き・不向きは人それぞれ」だということに気づきました。
- 昼間の自由時間がほしい
- 子育てと両立したい
- とにかく月収をアップさせたい
- 人間関係に悩みたくない
こうしたニーズにハマる人にとって、二交代制はむしろ「狙い目の働き方」です。
私自身、30代後半になりましたが子育て中の身として、「まだしばらくはこの働き方でいけそう」と思えています。
「気にはなるけど、本当にできるか不安……」
そう思っているのならまずは情報収集から始めてみましょう。
情報を集めずに不安がっているだけでは何も変わりません。
まずは、自分に合いそうな求人があるかチェックしてみるだけでもOKです。
「自分には無理かも」と決めつけずに、まずは一歩踏み出してみませんか?